クラウドとは一体? クラウドを利用するメリットデメリットとは

クラウドとは メリットデメリット 今更聞けない悩みを解説

クラウドとは?」と質問されて正確に答えることはできますでしょうか。

昨今よく「クラウド」という言葉を耳にするようになってきており、世間ではクラウドという言葉を聞いても空に浮かんでいる雲を創造する人もだいぶ少なくなったかと思います。

しかし、IT用語におけるクラウドの意味をしっかりと理解できている方も少ないとお感じております。

クラウドは、大きく分けて3種類に分類分けでき、それぞれIaaS、PaaS、SaaSに分けることができます。

これら3つの違いは、できることの違いではありますが、曖昧な認識になっているかと思います。

本記事では、このクラウドについて分かりやすく解説します。

目次

1.クラウドとは
 └クラウドとはなぜクラウドなのか
 └クラウドの歴史
 └サーバーとの違い
2.クラウドの種類
 └IaaS
 └PaaS
 └SaaS
3.クラウドのメリット
 └どこにいても作業が可能に
 └災害対策
 └情報共有が簡単に
4.クラウドのデメリット
 └インターネット環境に依存する
 └カスタマイズ性が低い
5.クラウドを利用するシチュエーション
 └会計・販売管理
 └データ共有・ファイル共有・クラウドストレージ
 └SNS
 └テレワーク
クラウドで仕事も私生活も豊かに

1.クラウドとは

クラウドとは

クラウドとは、インターネットを通じてサーバーやデータセンターのリソースを一部利用するようなサービスです。従来であれば、サーバーやデータベースを自社内で構築しハードウェアやアプリケーションを利用するオンプレミス型が主流でしたが、クラウドはインターネット環境に接続さえしてしまえば、様々なサービスやウェブアプリケーションを利用することができます。

この利用するクラウド環境は、クラウドプロバイダーと呼ばれる巨大なデータベースやサーバーを保持しているクラウド提供会社の環境を一部使用しているような仕組みです。そのため、大まかな仕組みはサーバーを利用していることと変わりなく、そのデータベースを自社で管理しているかクラウドプロバイダーが管理しているかの違いです。

クラウドとはなぜクラウドなのか

クラウドと聞くと、雲やファイナルファンタジー7の主人公であるクラウドを思い浮かべたりする方もいらっしゃると思います。じつは、このどちらかが関係しているため、クラウドという名前になったと言われております。実は、ファイナルファンタジーを作る中で、、、、というのは冗談です。()

なぜ、クラウドと呼ばれるようになったのかは諸説ありますが、最も有力的な情報が「サーバーやデータベースを雲に見立ててイラストを描いていたから」です。いわれてみれば、情報の出どころが見えないところや、スケーラビリティの観点から見ても雲としてとらえるとイメージがしやすいですね。

クラウドの歴史

クラウドの歴史は、意外にも長く2000年台から急激に成長してきたシステムになります。クラウドが成長してきた背景には、インターネット回線の整備やインフラ整備などがあります。まず初めに、Windowsが「Windows 95」をリリースしたことをきっかけに、一般の人でもクラウド環境を利用できるようになりました。

そんな中、AmazonがECサイトをリリースしてから、クラウド上で商売する仕組みが今の世の中を見ても分かるほどの大成功をおさめ、そこから一気にクラウドサービスは浸透していきました。その他にも、ガラパゴス携帯こと「ガラケー」や「スマートフォン」など、一般の方が手に取りやすい端末が数多く開発されたことでクラウドは世界中に浸透していったということです。また日本の場合は、端末の発展もありますが、それに伴い高品質の通信インフラが引かれたこともクラウドの発展につながっていると言われています。

サーバーとの違い

先ほども少しお話しましたが、クラウドとサーバーの大きな違いは、サーバーやデータベースを自社で管理するかどうかの違いです。サーバーは、自社内にサーバーを設置しシステムを構築してそのサーバー内にデータを保存したりシステムを構築して利用するようなものです。

一方クラウドは、そもそも自社内にサーバーは存在せず、クラウドプロバイダーと呼ばれるクラウド環境を提供している会社の環境をインターネット回線を経由して一部利用するような仕組みです。

このような仕組みの違いがあるため、クラウドはインターネット回線が無ければ利用できないのに対し、サーバーはサーバーを管理できる人がいなければ利用できないということです。

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2.クラウドの種類

クラウドの種類

クラウドは、大きく分けて3種類に分けることができます。

クラウドの種類
  • IaaS
  • PaaS
  • SaaS

IaaS

IaaS(Infra Structure as a Service):クラウドの中でも最も制限が少ないのがこちらです。クラウドというのは、仮想空間にあり物理サーバーなど関与していないように思われがちですが、実は違います。このIaaSは、そのクラウドの大元となるクラウドサーバーやストレージなどを提供しているモノです。

代表的なものを上げると以下のようなものがあります。

IaaSの代表例
  • Microsoft Azure
  • AWS
  • Google cloud pratform

PaaS

PaaS(Platform as a Service):こちらのクラウドは、どちらかというと開発者向けのクラウドの種類です。PaaSではIaaS+アプリケーションの開発環境を提供されます。そのため、開発者はインフラを考えずにアプリ開発やシステム開発に臨めるわけです。一般の方ならあまりかかわることのないクラウドではありますが、今利用しているアプリやシステムはこのクラウド環境で作成されたものですので、間接的にはほぼすべての人がPaaSにかかわっていることにあります。

代表的なものを上げると以下のようなものがあります。

PaaSの代表例
  • Google アプリエンジン
  • Microsoft Azure アプリサービス
  • レッドハットオープンシフト

SaaS

SaaSは、近年最も勢いのあるクラウドといっても過言ではないほど成長を遂げているクラウドシステムです。SaaSは、既にサービスとして扱える状態で提供されるもので、いわゆるソフトウェアを提供するクラウドサービスです。ユーザーはただサービスを利用するだけで問題なく、導入することで業務効率化に繋がったり、中にはビジネスの仕組みにかかわってくるような便利なものもあります。

代表的なものを上げると以下のようなものがあります。

SaaSの代表例
  • Google workspace
  • applippli cloud
  • zoom

このように、クラウドは、大きく分けて3種類に分けることができ、それぞれIaaS、PaaS、SaaSと分けることができます。これらのサービスをうまくビジネスに活用することで、オンプレミスやサーバーでは実現できなかったようなことが簡単に実現できるようになります。

3.クラウドのメリット

クラウドのメリット

このように、クラウドには3種類のものがあり、様々な業種の方がクラウドを利用しながら事業を拡大していっております。では、これらのクラウドを利用することで、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。代表的なメリットを上げると以下のようになります。

クラウドのメリット
  • どこでも作業が可能に
  • 災害対策
  • 情報共有が簡単に

どこにいても作業が可能に

クラウドは、インターネットを介して利用できるサービスなので、インターネット環境が整ってさえいれば、どこでもサービスを利用することができます。そのため、より柔軟な働き方が可能になります。一番分かりやすい例でいうと、テレワークです。コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令された時、既にクラウドサービスを導入しておりどこでも作業を行える状態を整えていた企業は、クラウドの「どこにいても作業が可能に」という強みを生かし、早急にテレワークを導入していました。

こういった企業はコロナ禍が過ぎ去った現在でも、柔軟な働き方を続けております。たとえば、出張に行ったとき、普段は据え置き型のデスクトップで作業をしており、いつも使っているデスクトップパソコンを持ち歩くことはでないため、ノートパソコンやタブレット端末を持ち出すでしょう。しかし、このようにいつもと違う端末を利用する場合でも、クラウドを利用していればいつでもどこでもどの端末からでも同じデータを利用することができます。このように、クラウドを利用すれば、どこにいても作業が可能になるような柔軟な働き方を行うことができます。

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災害対策

クラウドは、データをデスクトップやオフライン上に保存しない仕組みでもあるため、パソコンが壊れたとしてもデータをを紛失することはありません。この話をすると、クラウドはウイルス感染やサイバー攻撃があるから危険だと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、今の時代はむしろクラウドの方がデータの安全性は高いでしょう。その理由は、クラウドプロバイダーは、データの暗号化や24時間データのパトロールを行ったり、更にはこのデータを保管してあるデータセンターは場所が非公開な上に、複数箇所に存在しているからです。それに対し自社サーバーの場合、大きな落雷や地震が来た時点でデータを破損してしまう可能性は高く、サーバーの場所も簡単にわかってしまうため、ランサムウェアやウイルス感染など発生する可能性が高いといえます。このようなことを踏まえて、クラウドはデータを守ることに長けており、災害対策に大きく貢献するということです。

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情報共有が簡単に

クラウドとは、インターネットを利用して情報を入手しているサービスなので、情報共有は簡単に行うことができます。イメージがしやすいもので言うと、lineやGmailなどはクラウド上で稼働しております。さらに言えば、SaaSに含まれるクラウドサービスです。これらはいわゆるチャットツールと呼ばれるクラウドサービスで、文章や画像をリアルタイムに共有できます。

また、クラウドサービスは文章だけではなく、ファイル共有やフォルダー共有にも使われております。代表的なサービスは、クラウドシェアやドロップボックスがあります。これらはいわゆるファイル共有サービスやクラウドストレージサービスといわれております。これらを活用することで、遠隔地にいる社員との情報共有や外部の事業者や共同作業を行っている会社とのより具体的な情報共有を簡単に行うことができます。

これらのように、クラウドには多くのメリットがあり活用することで、柔軟な働き方を実現することができます。

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4.クラウドのデメリット

クラウドのデメリット

クラウドは、どこにいても作業が行えたり災害対策になったりと、オンプレミスにはないメリットが沢山ありますが、万能ではありません。その理由は以下の通りです。

クラウドのデメリット
  • インターネット環境に依存する
  • カスタマイズ性が低い

インターネット環境に依存する

クラウドのメリットでもある「どこでも作業が行える」は、インターネット環境がある前提のメリットですので、当然インターネット環境が無ければクラウド環境で作業を行うことはできません。例えば、山の奥や海の上などでは、携帯電話やスマートフォンを操作することができなくなると思います。これがインターネット環境が整っていない状況のことで、このような場所ではクラウドサービスを利用することはかなり難しいと思われます。家の中や会社の中で合っても、インターネットが通っていなければテレビゲームやGoogleにアクセスすることができません。クラウドサービスを利用する場合には、インターネット環境を整えてから利用するとよいでしょう。

カスタマイズ性が低い

クラウドサービスは、クラウドプロバイダーの環境に依存するため自分たちでカスタマイズすることが難しいです。サーバーを利用してサービスを利用する場合、サーバーで様々な設定が行えたり、自社に合わせてカスタマイズが可能ですが、クラウドの場合はそうはいきません。オンプレミスからクラウドに乗り換える場合に、これまで連携していたシステムやプリンター等が連携しなくなる可能性もありますので、オンプレミスのクラウド移行は難しいと言われています。

また、オンプレミスからクラウド移行したい場合は、applippli cloud desktopがおすすめです。

このように、クラウドにはメリットとデメリットがそれぞれあり、向き不向きがあります。そのため、御社に合ったサービスやシステムを選んでいただければと思います。

関連記事➤クラウドとオンプレミスの比較 オンプレミスをクラウド移行する方法

5.クラウドを利用するシチュエーション

クラウドを利用するシチュエーション

これまで、クラウドの歴史やメリットとデメリットなどを解説してきました。これらを踏まえ、クラウドがどのようなシチュエーションで使われているのかを解説します。インターネット上でよく検索されていることや、良く扱われていることを例に挙げて解説します。代表的なシチュエーションは以下の通りです。

クラウドを利用するシチュエーション
  • 会計・販売管理
  • データ共有・ファイル共有・クラウドストレージ
  • SNS
  • テレワーク

会計・販売管理

近年急成長を遂げているのがこの会計・販売管理のクラウド移行です。代表的なサービスは弥生株式会社の弥生会計や弥生販売、フリー株式会社のfreee会計・販売、そして株式会社マネーフォワードのMoney Forward クラウド等です。弥生株式会社は、中小企業向けの 会計・販売管理ソフトをオンプレミス型を中心にシェアを広げており、20年以上中小企業の会計・販売管理業務を支えてきた存在です。それに対してフリー株式会社や株式会社マネーフォワードは、近年急成長を遂げています。フリー株式会社や株式会社マネーフォワードは、個人単位でも扱えるクラウド型会計・販売管理ソフトを提供しており、その導入のしやすさから多くのシェアを広げております。弥生株式会社の会計・販売管理ソフトはオンプレミス型ではありますが、applippli cloudを利用することでクラウド移行することができます。

会計・販売管理ソフトをクラウドで行うことで、様々な業種の方がその恩恵を受けることができます。例えば営業担当などのフロントオフィスの方であれば、訪問先ですぐに見積書を発行できたり、現場で働いている方であれば現場でデータ入力を済ませそのまま直帰できるなどです。さらに言うと、ユーザー追加が簡単に行えますので、支店や営業所を新しく増設した際に時間を空けずに会計管理や販売管理を行えるところは、オンプレミス型とは大きな違いです。

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データ共有・ファイル共有・クラウドストレージ

クラウドの中でも、もっともユーザーの数が多いのはこちらのデータ共有・ファイル共有・クラウドストレージではないでしょうか。こちらは、その名の通り、クラウド上に写真やフォルダー等を保存し、個人であれば端末のストレージ数を増加させ、複数人で扱うときは情報共有す際に利用されています。メールや紙で情報共有をする場合、どうしても時間のギャップが生まれてしまいスムーズに業務を進めることができません。しかしクラウドを活用して情報共有することで、同じ環境で情報共有ができるためリアルタイムで物事を進めることができます。個人でも簡単に利用でき、法人など複数人で利用する場合でも価格以上の活躍が期待できるデータ共有・ファイル共有・クラウドストレージサービスは、まだ活用していない方がいらっしゃるのであればぜひ活用していただきたいです。

おすすめファイル共有・クラウドストレージサービス【法人向け】➤クラウドシェア

SNS

こちらも非常にユーザーが多いクラウドサービスになっております。代表的なサービスでいくと、「X(旧Twitter)」や「LINE」、そして「YouTube」等があります。今となっては若者にとっては無くてはならない存在で、多くの人にとっても生活の1部と化しているSNSですが、今ではSNSを活用して集客を行うことさえ可能です。例えば、YouTubeでサービスを紹介し、見てもらった人に対して公式LINEで限定のキャンペーンをやっていることを促します。そうすることで、動画で分かりやすくサービスを紹介できるうえに、LINEで情報を投稿することで、継続的な顧客育成を行うことができます。このSNSをうまく活用することができれば、私生活も仕事の業績もUPさせることができます。

テレワーク

テレワークは、コロナ禍に自宅でも仕事ができるように導入された企業がほとんどかと思います。そのため、コロナ禍が過ぎ去った今ではAmazon等の大企業でさえもこのテレワークを廃止する動きがあります。しかし、テレワークは必ずしも自宅で仕事をしなければならないものではなく、あくまでもいつもの場所から”離れて”働くということなのでいつもと違う場所で働くことをテレワークと呼びます。いつもの場所から離れて仕事ができると、例えば出張に行った際に出張先からでもいつもと同じ作業が当たり前のように行え、マイデスクがない会社の実現など行えます。またテレワークを導入する最大のメリットに、雇用できる地域を拡大できることがあります。テレワークを導入していなければ、オフィス周辺の人材からしか選んでもらえない可能性が高いですし、支店や営業所を増やすとしても巨額の費用が掛かります。それに比べてテレワークであれば、全国各地から採用ができますし、費用も大幅に抑えることができます。オフィスの中だけではなく、どこでもいつもと同じ仕事を行いたいならテレワークの導入がおすすめです。

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クラウドで仕事も私生活も豊かに

以上のように、クラウドサービスは私生活にも会社で働くうえでも多くの影響を与えてくれます。特にビジネスにおいては、業務効率化だけではなく、業績アップや売り上げ上昇なども大いに期待できます。今となっては、社会の根幹にあるといっても過言ではないクラウドサービスは、個人で扱うレベルのものであれば無料で簡単に始めることができますので、まずはお試しくださいませ。

また、法人向けクラウドサービスも無料から始めたいという方がいらっしゃいましたら、下記のサービスは初期費用無料で初められる「会計・販売管理ソフトをクラウド移行」するサービスになっておりますので、お気軽にお問い合わせください。クラウドサービスを無料で体験

■会社概要

株式会社アプリップリは会計ソフト・販売管理ソフトをクラウド化する

会社名:株式会社アプリップリ

所在地:〒820-0202 福岡県嘉麻市山野875-2

事業内容:弥生製品のクラウド化、モジュール設計・開発、アプリ開発、アプリレンタル

システムインテグレーター、基幹システム導入・保守

電話番号:0948-42-1570

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