VDIは安全? オンプレミス型とクラウド型の安全性比較
VDIは、安全に社外業務を行うために多くの企業で活用されております。VDIが安全である理由はいくつかありますが、代表的なものは以下のようなものがあります。
VDIが安全な理由 |
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データは持ち出さない仕組み
VDIは、サーバーに作られた仮想デスクトップ環境やアプリケーションを各端末に転送する仕組みであるため、各端末にはデータが残りません。そのため、パソコンを紛失してしまった際の情報漏洩のリスクは少なく、安全に外出先で作業を行うことができます。
データの一元管理
VDIは、サーバーでデータを一元管理する仕組みです。そのため、各端末のセキュリティレベルを確認することが簡単に行え、情報の統一化などが簡単に行えるため安全性の向上に繋がります。
通信の暗号化
サーバーと端末間の通信は通常、暗号化されており、第三者によるデータの傍受を防ぎます。
オンプレミス型とクラウド型
VDIにはオンプレミス型VDIとクラウド型VDI(DaaS)が存在します。この2つのセキュリティを比較すると以下のようになります。
オンプレミス型VDI | クラウド型VDI | |
概要 | 自社サーバーに仮想デスクトップ環境を構築・運用。 | クラウドサービスとして仮想デスクトップ環境をプロバイダーから利用。 |
管理責任の範囲 | 自社が全て管理。 | プロバイダーがインフラストラクチャ部分を管理。自社はアプリケーションやデータ、ユーザー管理、ネットワーク設定の一部を管理。 |
セキュリティレベル | 自社で専門知識を持った人材が、様々なセキュリティ対策に取り組む必要がある実施。 | クラウドプロバイダーがセキュリティ対策を実行。オプション追加などで更にセキュリティ対策を行うことも可能。 |
情報漏洩リスク | サーバー側でのセキュリティ対策が甘い場合のリスクは自社責任。 | 端末にデータが残らないため、端末の紛失・盗難による情報漏洩リスクは低い。 |
運用負荷 | 高い。専門知識と労力が必要。 | 低い。自社の運用負荷が大幅に軽減される。 |
柔軟性・拡張性 | 初期投資が必要で、リソースの増減に時間がかかる場合がある。計画的なリソースサイジングが重要。 | クラウドの特性により、必要な時に必要なリソースを柔軟に増減できる(スケーラビリティが高い)。 |
コスト | 初期費用が高額。運用費用は自社の人件費など。長期的に見ると低くなる可能性も。 | 初期費用は抑えられる。月額または従量課金制。利用規模によってはVDIより高くなる場合もある。 |
カスタマイズ性 | 非常に高い。自社の既存システムや特別な要件に合わせて自由にカスタマイズ可能。 | プロバイダーが提供するサービスの範囲内でのカスタマイズとなるため、オンプレミス型に比べて低い。 |
利便性と安全性を求めるならクラウド型VDI
オンプレミス型VDIとクラウド型VDIを比較すると、上記のようになります。結論、簡単かつ安全にVDIを運用したいならクラウド型VDIがおすすめです。理由としては以下の3つあります。
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このような理由でクラウド型VDIをおすすめします。
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