クラウド化とは、従来サーバーやコンピューター上で稼働していたソフトウェアやアプリケーションをクラウド上で稼働させることを指します。これにより、IT管理の負担軽減や業務効率化、BCP対策などのメリットがあります。クラウド化の種類には、SaaS、PaaS、IaaS、DaaSがあり、それぞれ異なる用途に応じたサービスを提供します。クラウド化にはメリットも多いですが、継続的な費用や既存システムとの連動性の問題などのデメリットも存在します。
そこで本記事では、クラウド化のメリットデメリットに着目しながらクラウド化について解説し、最後にオススメサービスをご紹介します。
クラウド化オススメサービス |
こちらのサービスは、今扱っているパッケージソフトをそのままクラウド化できるサービスです。他のSaaSサービスはサービス自体がクラウド化されているため、導入に伴いサービスを乗り換えする必要がありますが、このアプリップリクラウドであれば今扱っているパッケージソフトをそのまま使い続けることができます。業務の都合上、どうしても変更できないサービスや扱いなれているソフトウェアを変更せずにクラウド上で扱いたい方にオススメのサービスです。 |
クラウド化とは
クラウド化とは、サーバーやコンピューター上で稼働させていたソフトウェアやアプリケーションをクラウド上で稼働させる仕ことです。クラウド化はクラウド移行とも呼ばれております。クラウド化と呼ばれることが多いですが、ソフトウェアやアプリケーションの稼働元が、自社サーバーやコンピューターからクラウド上で稼働するようになったと思っていただけると分かりやすいかと思います。
クラウド化によってソフトウェアやアプリケーションの稼働環境がオフラインからクラウド上へと変わることで、様々なメリットがあります。例えば、今サーバーやIT管理をされている方であれば、ソフトウェアやアプリケーションの管理をクラウド提供者(クラウドベンダー)にすべて任せることができるようになり、省力化に繋がります。クラウド化するソフトウェアやアプリケーションの数によりますが、1つだけクラウド化したとしても大きな影響を受けるでしょう。
クラウド化が求められている理由
クラウドサービスは、近年急激な進化を遂げていっており新たなサービスや仕組みが開発されております。では、なぜこれほどクラウド化が求められているのでしょうか。その理由は、業務効率化やBCP対策の観点からクラウド化を進めている企業が多いようです。クラウド化できれば、物理サーバーを保有する必要が無くなるためサーバーの導入費用や管理するIT管理者の業務負担の軽減、そしてクラウド上にデータを配置して置けるためパソコンが壊れてもデータを守ることができます。
※1.総務省の情報によると、クラウドサービスの利用理由は「資産、保守体制を社内に持つ必要が無いから」が38.8%、「初期導入コストが安価だったから」が36.9%と半数の理由がこの2つになっている状況です。次いで「どこでもサービスを利用できるから」となっているのですが、やはりサーバーを必要としないところにメリットを感じている方が多いようです。
クラウド化の種類
クラウド化には種類があり、大きく分けてSaaS、PaaS、IaaS、DaaSと分けることができます。
SaaS
SaaSは、近年最も勢いのあるクラウドといっても過言ではないほど成長を遂げているクラウドシステムです。SaaSは、既にサービスとして扱える状態で提供されるもので、いわゆるソフトウェアを提供するクラウドサービスです。ユーザーはただサービスを利用するだけで問題なく、導入することで業務効率化に繋がったり、中にはビジネスの仕組みにかかわってくるような便利なものもあります。
PaaS
PaaS(Platform as a Service):こちらのクラウドは、どちらかというと開発者向けのクラウドの種類です。PaaSではIaaS+アプリケーションの開発環境を提供されます。そのため、開発者はインフラを考えずにアプリ開発やシステム開発に臨めるわけです。一般の方ならあまりかかわることのないクラウドではありますが、今利用しているアプリやシステムはこのクラウド環境で作成されたものですので、間接的にはほぼすべての人がPaaSにかかわっていることにあります。
IaaS
IaaS(Infra Structure as a Service):クラウドの中でも最も制限が少ないのがこちらです。クラウドというのは、仮想空間にあり物理サーバーなど関与していないように思われがちですが、実は違います。このIaaSは、そのクラウドの大元となるクラウドサーバーやストレージなどを提供しているモノです。
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DaaS
DaaS(Desktop as a Service):こちらクラウド化サービスは、デスクトップ環境をクラウド化するサービスでクラウド型仮想デスクトップ(VDI)サービスとも呼ばれております。SaaSがハードウェアから仮想化ソフトウェア、OS、ミドルウェア、アプリケーション化が含まれているのに対し、DaaSはその状態をデスクトップ環境で表現しているようなものです。もっとも似ているシステムを上げるのであれば、シンクライアントやVDIが同じような仕組みになっております。違いを言うと、サーバーが必要かどうかです。DaaSクラウド上のデータベースで稼働しているのに対し、シンクライアントやVDIは自社でデータベースを管理する必要があります。
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クラウド化のメリットデメリット
クラウド化は、業務効率化やBCP対策に繋がり様々なメリットがあると記載しました。しかし、クラウド化も完ぺきなものではありませんのでもちろんデメリットも存在します。会社の状況に合わせてクラウド化を進めていただければと思います。
クラウド化のメリット
先ずはクラウド化のメリットです。クラウド化のメリットは以下のようになります。
クラウド化のメリット |
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時間や場所を気にせずどこでも作業を行える
クラウド化すれば、時間や場所は関係なしにいつでもどこでも作業を行うことができます。理由は、データが会社にはなくクラウド環境で管理されてあるからです。サーバーでデータを管理していた場合、オフィスの中やVPNを接続した端末からのみアクセスができますが、クラウド化すればVPN接続しなくともインターネットを経由してクラウド環境にアクセスすることができれば、時間や場所を気にしなくても作業を行うことができます。
このメリットを活用して取り組まれていることがリモートワークです。クラウドサービスが普及する以前は、シンクライアントやVDIの仕組みを利用し、サーバーとパソコンをVPN接続する形態がほとんどでしたが、シンクライアントやVDIは導入に時間とコストがかかってしまうため、大企業や中堅企業などのそのコストを支払える余裕のある企業や自分でシンクライアントやVDIの仕組みを作れる会社のみがリモートワークを導入できていました。その反面クラウド化であれば、クラウドサービスを契約するだけでリモートワークを導入することができます。更に初期費用はサーバー管理費に比べ圧倒的に安く誰でも導入しやすいのは大きなメリットです。
スケールアップが簡単に行えるようになる
クラウドサービスは、容量追加もクラウドベンダーに問い合わせをするとすぐに対応してもらえます。そのため、業務になじみやすく誰でも気軽にクラウド化できます。サーバーでデータを管理する場合は、スケールアップをするにしてもスペックの確認やどのくらいの容量が必要かなど、自らスケールアップ作業を行わなければならないためIT管理者が社内にいなければサーバー運用は難しいでしょう。この手軽さもクラウドのメリットです。
サーバー管理などのシステム管理者の業務負担を軽減できる
クラウド化すれば、システム管理者の業務負担も軽減することが期待できます。その理由は、システム管理者はサーバーだけでなくデバイスの管理やインフラ整備などサーバー管理以外にも様々な業務に取り組まなければなりません。そのため、サーバー管理をクラウド化でクラウドベンダーに任せることでかなりの時間が必要になっていたサーバー管理業務を減らすことができます。
また、クラウドサービスは、サーバーに比べれ導入コストが非常に安く導入しやすいのが特徴です。サーバー管理の業務負担を軽減しながらコスト削減も行えることはクラウドサービスのおおきなメリットの一つであります。
クラウド化のデメリット
これまで、クラウド化のメリットについて解説しましたが、反対にデメリットもあります。
クラウド化のデメリットは以下のようなものがあります。
クラウド化のデメリット |
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継続的な費用が発生する
クラウド化する際に発生する初期費用は、サーバーの導入費用に比べると非常に安く済みますが、クラウドサービスのほぼ全てはサブスクリプション(月額料金)が発生します。そのため、サーバーからクラウド化した際に月額料金が高くなってしまう場合があります。
しかし、サーバーはサーバーリプレイスが約5年に一度必要になるため、一度料金を支払うと料金のかからないように見えるサーバーでも実は定期的に高額な支払いが必要になるわけです。さらに、サーバー管理費や電気代、そして人件費などを考慮するとサーバーよりクラウドの方が安くなります。
既存システムとの連動性が失われてしまう可能性
当たり前の話ですが、クラウド化に伴いシステムが変更されると既存システムとの連動性が失われてしまう恐れがあります。既存システムをそのままクラウド移行するクラウドリフトという仕組みでクラウド化するサービスであれば変更の必要が無い場合もありますが、クラウド化する場合は必ず連動するか確認しておきましょう。できるなら、無料体験版などあればその際に連動性を確認して導入を検討することも重要です。
通信環境が整っていない場合利用できない
クラウドサービスは通信環境に依存した仕組みですので、通信環境が整っていない場合は利用できません。さらに、通信環境が整っていても通信が安定しないことが多々あったり安定的な業務環境を整えたいのであれば、クラウド化よりもサーバーを利用することをお勧めします。
クラウド化を進める方法
これまで説明したように、クラウド化すれば今までできなかったことが簡単にできるようになり業務効率化を進めることができます。しかし、やみくもに導入したいクラウドサービスを導入しても業務効率化には繋がりません。クラウド化するうえで、以下の手順で取り組む必要があります。
クラウド化を進める方法 |
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クラウド化の目的を決める
まず、クラウド化の目的を決める必要があります。テレワークやリモートワークを導入したいのか。それともデータをクラウド上に保存してBCP対策(事業計画書)に取り組みたいのか。どの目的を達成するかで導入すべきサービスが変わってきます。
例えば、リモートワークを導入したい場合、1つのシステムのみをクラウド化してもリモートワークを導入することはできず、複数のクラウドサービスを導入することになり返って面倒になってしまいます。この場合でクラウド化するなら、システムだけではなくデスクトップ環境をクラウド化することがオススメです。こういったサービスは、クラウドデスクトップやクラウド型仮想デスクトップ、DaaSなどと言われています。クラウドデスクトップでクラウド化すれば、いつも扱っている作業環境をそのままクラウド移行することができ、いつも行っている作業をどこでも行うことができます。
このように、クラウド化の目的を決めることでスムーズにクラウド化を進めることができます。
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クラウド化の範囲を決める
次に、クラウド化の範囲を決めることです。クラウド化の目的が決まれば、どこまでクラウド化するべき無くかが定まってくるかと思いますので目的に沿ってクラウド化の範囲を決めましょう。そうすることで、無駄な費用を抑えて効率的なクラウド化を実現することができます。クラウド化は、一見安く見えますが月々の料金がかさむと一年間で想定以上の料金になってしまう恐れがありますので、注意してクラウド化する必要があります。
クラウド化する方法
クラウド化する方法は大きく分けて2つあります。
クラウド化する方法 |
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自分でクラウド化環境を構築する
意外かもしれませんが、実は自分でクラウド環境を構築することは可能です。しかし、あまりオススメはしません。なぜなら、ある程度の知識が無ければ構築することは難しいからです。それを踏まえ、自分でクラウド環境を構築できれば様々なメリットがあります。例えば、自由にカスタマイズできる点や月額料金を抑えられる点などがあります。
クラウドベンダーでクラウド化する
オススメはこちらのクラウドベンダーでクラウド化することです。クラウドベンダーとは、クラウドを提供している団体または法人の事です。クラウドベンダーでクラウド化することにより、ユーザーは環境を気にする必要がなく気軽にクラウド環境を利用することができます。また、容量追加も簡単で、クラウドベンダーに連絡を入れるとすぐに容量追加してもらえます。
しかし、注意していただきたいのは、あからさまに安いクラウドサービスなどはクラウド環境が危険な場合やオプションを隠している場合などがありますので気を付けましょう。クラウド化するうえでおすすめの利用完了は、以下の通りです。
オススメのクラウド環境 |
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これらのクラウド環境は、世界三大クラウドサービスと呼ばれており、国家機密もこの3大クラウドサービスで情報を保管されているため、安心して利用できるクラウド環境です。格安のクラウド化サービスは、この環境を利用していないことが多く、レンタルサーバーを借りてクラウド化のように見せかけたサービスであることが多いですので、注意が必要です。
クラウド化の成功事例
クラウド化に成功した事例をご紹介します。
パッケージソフトのクラウド化
販売管理ソフトをクラウド化した事例ですが、今流行りのfreeeやマネーフォワードとは違い、販売管理のパッケージソフトをそのままクラウド化した事例です。
“元々、パッケージソフトで販売管理を行っており、オフィス内でのみそのパッケージソフトを利用していた。しかし、データを入力するためにオフィスへ戻っており無駄な時間が発生していた。この無駄な時間を削減するため、外出先でもパッケージソフトを利用するために、クラウド化を検討。また、クラウド化に伴い販売管理ソフトの操作性やメーカーが変わることが組織上困難であるため、パッケージソフトをそのままクラウド化できるサービスでクラウド化することに。パッケージソフトをクラウド化でクラウドを導入したことで、スタッフが出張先でもデータの入力や在庫確認、見積書の作成などが行えるようになり、業務の無駄を省くことができた。”
デスクトップ環境のクラウド化
こちらの事例は、リモートワークを導入するためにDaaSやクラウド仮想デスクトップと呼ばれるサービスを利用して作業環境をクラウド化した事例です。
” 中規模のソフトウェア開発会社で、従業員は全国に散らばっており、リモートワークの需要が高まっていました。 各従業員が異なるデバイスを使用しており、セキュリティやデータの一貫性が問題となっていました。DaaSを導入し、クラウド上で統一されたデスクトップ環境を提供。これにより、どのデバイスからでも安全にアクセスできるようになりました。その結果、 セキュリティが向上し、データの一貫性が保たれ、IT管理の負担が軽減されました。また、従業員の生産性も向上しました。”
クラウド化オススメサービス
クラウド化には様々な方法がありますが、今扱っているパッケージソフトやソフトウェアをそのままクラウド化できるサービスに重点を置いてご紹介します。
アプリップリクラウド
アプリップリクラウドは、オンプレミス形式で稼働するインストール型の販売管理ソフトや会計ソフト・見積もりソフト等のパッケージソフトやソフトウェアをそのままクラウド化するサービスです。
本来パッケージソフトは、サーバーが無ければ稼働しませんがアプリップリクラウドを契約すればサーバーが無くても稼働が可能に。
料金形態は何と24種類も存在しご利用時間まで選択できる事で、無駄な費用を省きながらクラウド化することができる。
ユーザー数変更も、連絡をすればすぐに対応されるので常に最適なコストでクラウド環境を利用することができる。
- 料金:月額19,300円~、初期費用:50,000円、無料体験実施中
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クラウドデスクトップはDaas(Desktop as a Service)として提供され、Windows11の環境をクラウド化し、Windows PCはもちろんのこと、MacBookやiPad等タブレット端末、iPhone等スマートフォンなどこれまで利用できなかったようなオンプレミス型ソフト等をどの端末からでも接続できるようにするシステム。
Windows11のクラウド環境に販売管理ソフトや会計ソフト、共有フォルダ等を入れておくと、他のユーザーと瞬時に情報共有できたり、複数人で各ソフトを利用することができる。
また、OSやアプリケーションの一元管理が1つの環境を確認するだけで可能になるため、情報システム担当者やIT部門の方は1つ1つの端末をメンテナンスする必要が無くなり、効率的に環境を整備が可能。
- 料金:月額58,000円~、ユーザー数無制限、初期費用:50,000円
最後に
オンプレミスとクラウドはそれぞれに違ったメリットがあり、そのメリットを受けるのは会社によって異なると思います。そのため、システムを導入する前に、どちらのシステムの方が会社に合っているのかを確認して導入すると失敗のリスクは減るでしょう。
もしクラウドサービスを導入したいと考えているのでしたら、下記リンクよりお問い合わせくださいませ。