VDIとDaaSの違いについてご存知でしょうか。VDIとDaaSはとても似た仕組みのサービスであるため、どのように区別をつければいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。じつは、この2つには明確な違いがあります。それは、構築環境がどこであるかです。VDIは自社サーバーで構築されているのに対し、DaaSはクラウドで構築される仕組みです。そのため、できることが似ていても、全く別のものであり制限や可能な事も変わってきます。

本記事では、VDIとDaaSの特徴やメリットを解説します。

VDI(仮想デスクトップ)とは

VDIとは、デスクトップ環境をサーバー上に構築し仮想化する技術のことを指し、デスクトップ仮想化や仮想デスクトップと呼ばれております。また、サーバーではなくクラウド上でデスクトップ環境を構築し仮想化したものをクラウド仮想デスクトップやクラウドVDIと呼ばれております。デスクトップ環境を仮想化することで、ユーザーは様々な端末から仮想化したデスクトップ環境にアクセスすることができるようになります。

VDIのメリット

VDIのメリットをご紹介します。

コスト削減

ユーザー側のパソコンには、サーバーで仮想化されたデスクトップを遠隔操作するような形になりますので、パソコンのスペックは最低限の物でもハイスペックPCを操作しているような使用感になります。そのため、社員のパソコンをそろえる際に、最低限の動きができる端末を用意できればどこでもVDIのデスクトップ環境で作業することができます。

カスタマイズ性

自社サーバーで稼働するため、会社に合わせてカスタマイズすることができます。クラウドVDIやクラウド仮想デスクトップの場合、クラウドベンダーの環境に依存してしまうため自由にカスタマイズすることができません。

セキュリティの強化

VDIは、サーバーで仮想化されたデスクトップ環境にユーザー側がアクセスする形になるため、ユーザー側の　パソコンにはデータが残らず情報漏洩の心配が少ないです。また、仮にデバイスが故障したり紛失してしまった場合でもパソコンにデータは残りませんので、パソコンを購入するだけで復旧できますし、データが破損する心配もございません。

VDIのデメリット

初期費用が高い

サーバーを準備する必要があるため、初期費用が高くなってしまいます。更に、初期費用を払うだけで費用が発生しないわけではなく、約5年に1度サーバーリプレイスが必要になったりサーバーを管理するためのサーバールームなども必要になるため、サーバー管理に多くの費用が必要になります。

システム担当者が必要

サーバーを運用するには、サーバーを管理できる人材が必要になります。人材を雇うとなると人件費が発生してしまい、想定していた以上の費用が費用ようになる可能性があります。ただ、サーバーを管理できる人材を雇うことができれば会社のITリテラシーは向上し、業務効率化に繋がるため大きなメリットをもたらすことは確かです。

サーバーに障害が発生した場合の影響度が高い

VDIは、複数台のパソコンのデスクトップ環境を一元管理するため、サーバーが何かしらの不具合で停止してしまった場合すべての作業を停止する必要があります。

DaaSとは

DaaSとは、Desktop as a Serviceの略でクラウド上に作成する仮想デスクトップのことを指します。DaaSはクラウド仮想デスクトップやクラウドVDIとも呼ばれております。

VDIと違い、DaaSは自社サーバーではなくクラウドベンダーの環境で管理されているため、サーバーを用意する必要が無く運用が簡単なのが特徴です。

DaaSのメリット

DaaSのメリットは以下のようなものが挙げられます。

サーバー管理不要

VDIと違い、DaaSはクラウド環境で稼働するためサーバーを管理する必要がありません。そのため、導入ハードルが低く誰でも導入しやすいことが特徴です。

デバイスの縛りが無い

DaaSは、アドレスとパスワードによってログインする仕組みになっておりますので、基本的にどの端末（PCやタブレット端末）からでもDaaS環境に接続することができます。例えば、子供が急に体調不良を起こし仕事を休まなくてはいけなくなった場合に、自宅にあるパソコンから仕事が行えるようになったり、社内共有用のパソコンから簡単に接続できたりと、柔軟な働き方を実現することができます。

スケールアップが簡単

クラウドベンダーに連絡するとすぐにスケールアップすることが可能です。作業の手を止めずにスケールアップできるため業務のていしを防ぐことができます。

DaaSのデメリット

DaaSのデメリットは以下のようなものが挙げられます。

インターネット環境に依存する

DaaSはクラウドサービスですので、インターネット環境が無ければサービスを利用することができません。山奥や海上などインターネットが繋がらない環境だと利用することが難しいです。そのため、DaaSを利用する前に、会社のインターネット環境がどのような状況になっているのか確認して導入するとよいです。

ランニングコストが発生する

DaaSは、基本的に月額料金を支払う仕組みであるため毎月ランニングコストが発生します。その分、初期費用を格段に安く導入できますので、様々な方が導入できます。買い切りに比べて予算を立てやすいですが、長い目で見ると大きな費用になってしまうため計画を立てて契約すると良いでしょう。

VDI(仮想デスクトップ)とDaaSの違い

VDIとDaaSの違いは以下のようになります。

DaaSを利用するならアプリップリ DX Pro

以上のように、VDIとDaaSには違いがありそれぞれの特性があります。これらの特性やメリットを理解し会社に導入することで、会社の課題を解決できたり業務効率化が上がり生産性を向上させることも考えられます。VDIやDaaSを導入しテレワークやハイブリッドワークを導入し、業務効率化を実現させましょう。

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