多要素認証の需要が高まっており、様々な場面で認証を行う機会が増えています。その中で、多要素認証と似た言葉である二要素認証の需要も増加しています。この多要素認証と二要素認証の違いについてご存知でしょうか。実は、この2つには大きな枠組みとしては違いはありませんが、細かく見ると明確な違いがあります。

本記事では、この多要素認証と二要素認証の違いについて解説します。

多要素認証とは

多要素認証(MFA)とは、Multi Factor Authenticationの略称で、「知的情報」「所持情報」「生体情報」の計3つの要素のうち2つ以上を組み合わせて認証する方法のことを指します。この複数の要素を掛け合わせながら認証を行うことでより強固なセキュリティ強化を行うことができます。

≫ 【わかりやすく解説】多要素認証とは

二要素認証とは

二要素認証とは、「知識情報」「所持情報」「生体情報」の3つの要素のうち2つを組み合わせて認証する方法です。2つの要素を組み合わせて認証を行うため、1つの要素の情報が漏洩しても、もう一つの要素があるため不正アクセスのリスクが低くなり、情報漏洩のリスクを軽減できます。

また、二要素認証と似たもので二段階認証がありますが、この二段階認証との違いは、認証に使用する要素が2要素あるかどうかです。

≫ 二段階認証と多要素認証の違いとは? 安全性が高いのはどちらか

多要素認証と二要素認証の違い

上記の説明で多要素認証と二要素認証について解説しましたが、この2つの明確な違いについて説明します。多要素認証と二要素認証の違いは、認証に使用する要素の数です。多要素認証は2つ以上の要素を使用して認証を行い、二要素認証は固定で2つの要素を使用して認証を行います。つまり、使用する要素の数が多要素認証と二要素認証の違いです。

また、二要素認証は多要素認証のカテゴリーに含まれているため、二要素認証も多要素認証の一部です。

最後に

二要素認証は多要素認証の一部であるため、大きな違いはありませんが、明確な違いがあります。しかし、セキュリティ面ではどちらも非常に高いレベルで、不正アクセスを未然に防ぐことが可能です。現在お使いのパソコンやアプリケーションに多要素認証または二要素認証を導入して、不正アクセス対策を強化しましょう。