vCPUとCPUの違いとは?
CPU(Central Processing Unit)とは?
CPUとは、「物理CPU」とも呼ばれており、コンピューターの処理を行う装置のことを指します。このCPUの性能は、CPUのcore数やスレッド数、そしてクロック数というものを確認すればどのような性能であるかを確認することができます。このうち、core数は脳や厨房のコックとして例えられることが多く、core数が多ければ多いほど同時に処理できるデータの数が増え、様々な業務に取り組みやすくなります。
vCPU(virtual Central Processing Unit)とは
vCPUとは、「仮想CPU」とも呼ばれており、仮想デスクトップ環境のCPUコアのことを指します。物理CPUとの大きな違いは、1つのCPUを複数台の仮想PCで分割しながら利用できる点です。物理CPUの場合、1つのPCに対し1対1で割り振られるため、vCPUは少ないCPUコア数でも複数人で扱える違いがあります。
CPUとvCPUの違い
主な違いは以下のようになります。
CPU | vCPU | |
実体 | 物理的なチップ | 仮想的なリソース |
使用対象 | 物理デバイス | 仮想マシン・クラウド環境 |
性能 | フル性能 | 仮想環境内で共有して利用できる |
管理 | ハードウェアで管理 | ハイパーバイザーやクラウドで管理 |
このような違いになります。
この違いを簡単に説明すると、CPUは「工場の作業員」で、vCPUは「その作業員をスケジュールごとに分け複数のプロジェクトに割り当てたもの」になります。もう少し嚙み砕いて説明すると、CPUはパソコン1台でのみで働く仕組みであることに対し、vCPUはVDIやDaaSなどの仮想環境内にある複数のデスクトップ環境でも働く仕組みであるということです。